「関係代名詞?現在完了?言葉を聞くだけで頭が痛い……」そんな経験はありませんか?
分厚い参考書を買っては挫折し、結局「英語は丸暗記するしかない」と諦めている方も多いはず。
そんな方にこそ手に取ってほしいのが、オールライト千栄美氏の著書『英文法は絵に描きやすいルールでできている』です。
本書は、従来の「文字で覚える苦痛」を「絵で捉える楽しさ」に変えた画期的な一冊。

私もこの本を読んで、どうしてもスッと理解できなかった英語の文法がクリアになりました!
本書を読むと次のように変わります。
文字での理解
✍️ 文法ルールを必死に暗記する
絵での理解
🎨 ネイティブが見ている景色をそのままイメージする
本書では、「名詞」や「動詞」、「時制」といった、日本人が特につまずきやすい英文法のポイントを、ネイティブが「頭の中でどうイメージしているのか」という視点から詳しく解説してくれています。
難しい文法の説明ではなく、彼らが見ている景色をのぞき見るような感覚で学べるのが、この本の大きな魅力です。
今回はその中から、特に目からウロコなポイントを厳選してご紹介しますね。
絵に描きにくい日本語、描きやすい英語
まず初めに、本のタイトルにもなっている「英文法は絵に描きやすいルールでできている」と言っている例が出てきています。
次の2つの文章を細かく分けて、「絵」を描くとしたら、どちらの方がスムーズに描き始められるでしょうか?
女の子が ➔ ネコと ➔ ソファーに ➔ 横になっている。
※最後まで聞かないと、どんな姿勢で描けばいいか決まらない
A girl is lying ➔ on the sofa ➔ with her cat.
※最初に主役の動きが決まり、そこへ背景を付け足していく感覚
日本語の場合、文の最初の方ではまだ「姿勢」が決まっていません。
そのため、最初に「女の子」を描き始めても、最後まで聞くと「あ、横たわっているポーズだったんだ……」と、せっかく描いた絵を大きく修正したり、描き直したりする必要が出てくるかもしれません。
一方、英語の場合は、最初に “A girl is lying” と、女の子の姿勢や状態が真っ先に宣言されます。
描き手は迷うことなく、最初から正しいポーズで筆を進めることができるのです。
「英語は結論から先に言う」
学校で何度も聞いたこのフレーズも、絵を描くという視点で見ると、よりわかりやすいのではないでしょうか?
この流れは、まず「主役」をパッと捉えてから、周囲の景色へと自然に視線が広がっていく感覚に似ています。

私自身も、本書を通じて英語の語順を「頭の中に迷わず絵を完成させるためのガイド」だと捉え直してみました!
そうすることで、英文を作る時に「次はどの単語を置けばいいんだろう?」という迷いが格段に減ったのです。
冠詞は絵に輪郭をつけるようなもの
日本人が英語を学ぶ上で、最も大きな壁となるのが「冠詞(a / the / 無冠詞)」ではないでしょうか。

私も何年英語を勉強しても、冠詞はなかなか理解できずに苦しみました…
これも本書では目からウロコ!の解説がされていたので、一部紹介します。
それは、冠詞が単なる文法上の飾りではなく、話し手がそのモノをどう捉えているかという「概念(見方のフィルター)」そのもの、だそうです。
英語における「冠詞」とは、いわば絵の輪郭を描くペンのようなもの。
その役割の大きさを象徴する、興味深いエピソードがが紹介されていました。
日本人に「りんごの絵を描いてください」とお願いすると、ほとんどの人が迷わず「🍎」の絵を描くそうです。
しかし、英語を母国語とする人たちに、あえて冠詞をつけず “apple” の絵を描いてほしいと頼むと、彼らの描く絵はバラバラという結果に。
🇯🇵 日本人が描く「りんご」
🍎
「まるごとの1個」を思い浮かべる。
(無意識に1つ、2つと数えられる形を描く)
🇺🇸 ネイティブが描く “apple” (無冠詞)
🥧 🧃 💻
「形が定まらないもの」を描く。
アップルパイ、ジュース、Apple製品のMacなど…
なぜ、彼らは丸ごとのリンゴを描かなかったのでしょうか?
その理由は、単語の前に “a” という冠詞がついていなかったから、とのこと。
英語において “a” は、いわば「ペンで境界線を描く」ような役割を持っているそうです。
“an apple” と言えば、そこにははっきりとした丸い輪郭が生まれますが、ただの “apple” は、ネイティブにとっては「リンゴという成分・素材」でしかないというのです。
なるほど!そう考えると「冠詞をつけなければいけない理由」がはっきりします。
- an apple ➔ ペンで描いた、境界線のある「個体」
- apple ➔ 輪郭が溶けて、中身だけが溢れ出した「素材」

「冠詞」なんて別に要らなくない?
一昔前はそう考えていた私。
本書を読んで、「冠詞」の概念は頭の中で描くイメージに直結しているということを知り、「冠詞」の大切さを理解できました。
英語の「はっきり」と日本語の「曖昧」の正体とは?
最後にもう1つ、興味深いと思った内容を紹介します。
日本語が「曖昧」、英語が「はっきり」していると言われる理由。
それは、物事を捉える視点の位置が違うから。
本書で取り上げられていた分かりやすい例の一つが「鉛筆削り」です。
【視点の違い】プロセス vs ゴール
Point: 日本語は「動作の過程」をなぞるように話し、英語は「最終的なゴール(形状や役割)」をはっきり指し示す傾向があります。
日本語は「どうするか」という過程を大切にしますが、英語は「結局、何なのか(どうなったのか)」という輪郭をはっきり描こうとします。
だから、「日本語を直訳、英語を直訳すると違和感のある訳になるのか!」ととっても腑に落ちた内容でした。
私の頭の中に浮かんだこと
本書で紹介されていた「鉛筆削り(Sharpener)」の例えを読んだとき、「そういえば、『わかった』と『I understand』の違いも、この話で説明できるんじゃない…?」と考えました。
日本語では、何かに納得したとき「わかった!」と過去形で言いますよね。
でも英語では、つい先ほど理解したばかりのことでも “I understand.” と現在形で言います。
このズレは、まさに「プロセス(過程)」と「ゴール(輪郭)」の違いだと感じました。
🇯🇵 日本語:プロセスの完了
「霧が晴れた!」という変化の瞬間に注目。
➔ だから「わかった(過去形)」
🇺🇸 英語:状態のキープ
「景色がくっきり見えている」という今の状態に注目。
➔ だから “I understand(現在形)”
このように、本書で「英語の見方」にチューニングすれば、英語の文章を作りやすくなるのではないでしょうか?
まとめ
そもそも「伝わる」とは、自分と相手が「同じ絵を共有できている状態」だと本書では書かれています。
私たちが英語に苦戦するのは、日本語と英語では「頭の中で描く絵」が根本的に違うからです。
本書では、まずその違いを認識することから始めます。
- 日本語の絵: 自分から見た主観的な景色
- 英語の絵: 状況をパズルのように組み合わせる客観的な景色
「私とあなたの描く絵は違う」と知ることで、無理に日本語を当てはめるクセが抜けます。
この土壌が整うことで、英語のルールが驚くほどスムーズに吸収(インストール)できるようになると思います。
知識の詰め込みから「視点の調整」へ
意味がわからないまま必死に暗記する
英語のメガネをかけ、ネイティブと同じ絵を描く
「なぜ?」が解決すれば、もう暗記に頼る必要はありません。
一度メガネをかけ替えてしまえば、英語の法則が驚くほど自然に見えてくるようになります。
今回ご紹介した内容の他にも、時制や動詞、助動詞などについてもネイティブの視点を解説してくれています。
ぜひ本書を手に取って、英語ネイティブと同じ視点を手に入れてみてください。
英語学習がよりスムーズになること間違いなしです!

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